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テクノロジーの浸透
日常生活の中のテクノロジーは、私たちの身のまわりのものへの意識をどのように変えていくのでしょうか。現代の日本では、テクノロジーを日常生活から切り離すことが出来ないように感じられます。新しいテクノロジーが日常の生活に深く関わっているにも関わらず、私たちはその影響についてよく考えていないのではないでしょうか。都市空間や交通機関、建築物、自分達の手の中や衣服、体内にさえテクノロジーは入り込んでいるのです。
携帯電話・GPS・RFID・バイオテクノロジーの分野で、デバイスは小型化の一途を辿っています。目に見えないテクノロジーは、その存在を意識することもできず、実際の体験とメディアを介しての体験の区別は曖昧なものとなるでしょう。

グローバル化
テクノロジーは、 グローバル化の大きな要因の一つです。現代のテクノロジーを持ってすれば、世界中どこへでも通信可能だと考えられています。インターネットでは自分の部屋などから地球の反対側に住んでいる人とコミュニケーションが出来ます。しかし、どこでも同じ媒体を使うことで、離れた場所の特定な状態を意識しなくなる可能性があります。それはメディアかテクノロジーのフレームと言われます。 フレームの内側は見えますが、外側を見ることはできません。ディスロケイトはグローバルとローカルとの緊張を焦点に当ててグローバル化の過程とローカル化の過程においてテクノロジーの役割を議論しています。

ローカリティの消失
テクノロジーに浸透された情報化社会において、私たちは自分の位置、身近の場所をどうやって認識すればよいのでしょうか。グローバル化が進むことで、ひとつの場所の特徴が消されていると言われています。メディアテクノロジーの影響により、ひとつの場所は同時に数箇所、世界中と結び付けられました。ローカルな特徴が、グローバル化により均質化され、私たちの場所は新しい空間へと置き換えられていきます。しかし、テクノロジーはグローバル化を促進する一方、その逆のプロセスも可能にさせるでしょうか。テクノロジーを使えばローカルな特徴も提示できるでしょうか。テクノロジーを媒介して親しみ慣れた場所・ローカリティを見直すことができるでしょうか。より深く関係を構成築くできるでしょうか。このテーマを基に過去4年間、毎年Dislocateというメディアアートフェスティバルを企画してきました。

 

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